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店主のラーメン愛が新しい鹿児島ラーメンを作る 鹿児島ラーメンは懐が深いからこそ、無限の可能性がある。そんな可能性を感じさせてくれる店が[Noodle Laboratory 金斗雲]。平成24年に開店して以来、主に20〜30代を中心に絶大な支持を集めている人気店だ。 店主の岸良倫明さんはまだ39歳と若いが、鹿児島のラーメン店で5年間修行を積んでこの店をオープンした。目指しているのは「ラーメン屋らしくないラーメン屋」。コンクリートがむき出しの天井、レコードがディスプレイされた棚、店内にかかっている音楽はジャズ。岸良さんもおしゃれな帽子をかぶっていて、もしカウンターに丼がなければラーメン店とは気づかないかもしれない。とはいえ、おしゃれなだけでは客は来ない。大切なのはやはり味だ。 麺は数種類の小麦粉を石臼でひいて配合し、毎朝岸良さんが打って一日寝かしたものを使用。スープは豚骨と鶏ガラ、数種類の野菜を約12時間かけて煮込む。もちろん、チャーシューなどの具材もすべて手作り。おいしさへの妥協は一切許さない、徹底した姿勢がそこにはある。 メニュー表にはラーメンではなく「自家製SOBA」の文字。あっさり味の「白雲」、味噌味の「黄雲」などネーミングも面白い。そして何と言ってもここのラーメンの大きな特徴は、刻んだ生のタマネギがトッピングされていること。初めての人は驚くかもしれないが、これがバーナーで焦がしたチャーシューとよく合って実にうまい。「創作系のラーメンだと言われることもありますが、僕はれっきとした鹿児島ラーメンを作っていると思っています。その中で、一歩先を行くラーメンを作り続けたいと考えています」あっさり味の「白雲」。タマネギのシャリッとした歯ごたえがベストマッチ。10

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