リーフレットとパンフレットの違いとは?特徴・用途を交えて解説!

リーフレットとパンフレットの違いとは?特徴・用途を交えて解説!

ビジネスや観光などさまざまな現場で、印刷物が活用されています。
その中でもよく目にするのは「リーフレット」「パンフレット」。よく比較されがちなこの2つですが、どこが違うの?と聞かれると答えられない方も多いのではないでしょうか。(筆者もそうでした。)

今回は、リーフレットとパンフレットの違いそれぞれの定義や特徴用途を軸に、その他の印刷物についても触れて解説していきます。

「リーフレットとパンフレットの違いと、どんな用途があるのか知りたい!」
「それ以外にも分かりやすい印刷物って何がおすすめなのかな?」とお考えの方は必見です。

リーフレットとは

まずはリーフレットについて解説していきます。

リーフレットのイラスト

リーフレットは、基本的に「1枚の紙」を折ったり畳んだりして作られる印刷物のことを指します。二つ折り、三つ折り(巻き三つ折り)や蛇腹折りなど、折り方に種類があります。
名前の由来は、英語の「Leaf(葉)」「Let(小さい)」から来ており「小さい葉」という意味です。

リーフレットの特徴

パンフレットのような複数の紙を綴じる印刷物と比べて、手軽に安価で作成できるという特徴があります。 

一枚の用紙の表裏しか情報を記載するスペースがないため、記載する内容をシンプルにまとめる必要がありますが、折りたたむとコンパクトになり携帯性に優れているため、持ち運ぶ必要のあるガイドマップなどに向いています。

リーフレットの用途

リーフレットは、「必要最低限の情報を簡潔に伝える」ことに向いています。
観光地やショッピングセンターの案内所などでよく目にするのではないでしょうか。多くの場合、それぞれ用途や目的が異なるいくつかの種類が置いてあるでしょう。

ここからは、リーフレットの用途について説明していきます。

目的やターゲットを限定した商品・サービス紹介

必要な情報だけに絞ったリーフレットを、商品の近くに置いておくことで、必要な情報だけが欲しい人に端的に伝えることができます。
観葉植物のリーフレットを例を挙げてみましょう。パキラ、テーブルヤシなど、品種ごとに冊子を分けて、育て方や水のやりかたなどを記載すれば、欲しい情報だけ手に入るので満足度も上がります。

商品の近くに置いておくことで、お客様が観葉植物を選ぶ際の参考にもなるため、リーフレットを手に取ってくれるでしょう。このように、リーフレットは宣伝効果や販売促進にもつながります。

イベント、キャンペーン、料金表などの案内

イベントやキャンペーン、料金表などのサービスメニューにもリーフレットを利用します。
イベントやキャンペーンのものは、事前に配布・設置しておくことでより多くの人に認知してもらえるでしょう。

サービスメニューや料金表といった情報の差し変えが比較的多い印刷物の時は、手軽で安価なリーフレットはとても重宝されます。

ショッピングモールや観光地、遊園地などの施設案内

施設案内にリーフレットを利用することは、来場者の利便性を向上させることになります。とくに、フロアマップが有効です。

たとえば、ショッピングモールでは、トイレやレストラン、お店の場所などを掲載することで、行きたい場所が一目見て把握できます。施設全体の様子がわかれば、どのような順番で目的地を周ろうかとプランが立てられます。

また、ホームページのアドレスやSNSのアカウントを掲載すれば、自宅に帰ってからも見返してくれる可能性があります。このように、宣伝性を高めるうえでもリーフレットは有効です。

ここでちょっと余談(デジタルリーフレットについて)

何かと便利なリーフレットですが、原稿PDFさえあればデジタルリーフレットにすることも可能です。
ご興味のある方は下記ボタンからサンプルをご覧ください。

パンフレットとは

次にパンフレットについて見ていきましょう。

パンフレットの特徴

パンフレットは、複数ページがあり中とじ(中央をホチキスなどでとじる)がしてある印刷物です。

国際的な指標では、表紙を除いた本文部が5ページ以上、48ページ以下の非定期刊行物を「小冊子」と定義しており、そのような冊子がパンフレットに該当する場合が多いとされています。

複数ページをまとめるため、かなりの情報量やコンテンツの構成が可能です。

パンフレットの用途

パンフレットはボリュームのある情報を整理して見せたいときに向いています。

企業やサービスの案内資料・会社案内

企業の理念、事業内容、実績、サービスの特徴など、多岐にわたる情報を整理して伝えるために効果的です。営業先への説明資料として活用できるほか、採用活動で会社の雰囲気を伝える役割も果たします。

必要な情報が一冊にまとまっているため、初めて企業に知る人にも安心して読んでもらえる資料になります。

学校案内や施設案内

学校の教育方針、学科の特徴、施設紹介、年間行事など、多面的な情報を掲載することで、入学を検討する学生や保護者に向けて具体的なイメージを提供できます。
施設案内でも、設備の特徴や利用シーンを写真とともにまとめることで、読み手が実際の利用を想像しやすくなります。

製品パンフレット

複数の製品を扱う場合、それぞれの仕様や特長を体系立てて紹介することで、比較検討がしやすくなります。機能やサイズ、カラー展開などを一覧化して記載することで、購入前の判断材料として役立ちます。
専門性の高い製品でも、パンフレットにまとめておくことで営業活動や展示会での説明がスムーズになります。

商品カタログやサービス紹介、小規模な会報誌や冊子

商品ラインナップの紹介やサービス内容の説明を目的としたカタログは、店舗やイベントに置いておくことで潜在的な顧客の興味を引く効果があります。会報誌や小冊子では、季節のお知らせやコラム、利用者へのメッセージなどを盛り込み、読み物として楽しんでもらえる内容にすることもできます。情報を定期的に届けることで、ファンづくりやリピート利用にもつながります。

またまた余談(デジタルパンフレットについて)

パンフレットもリーフレットと同様に、原稿のPDFデータがあればデジタルパンフレットにできます。
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リーフレットとパンフレット、どちらを選ぶ?

両者の違いは主に「情報量(ページ数)」「用途」にです。「案内したい内容の量」と「読者・配布方法」を軸に考えてみましょう。

目的・状況適した媒体
多くの情報を体系的にまとめたい/企業情報やサービス内容を詳しく伝えたいパンフレット
簡単な紹介、イベント案内、気軽な配布、携帯性を重視した案内リーフレット

たとえば、新しいサービスの概要を一枚で気軽に紹介したいならリーフレット
逆に、会社案内やサービス内容、複数のプラン紹介など、読み応えのある資料にしたいならパンフレットが有効です。

他の印刷物との違い

リーフレット以外にも、印刷物としてパンフレットやカタログなどがありますが、どのような違いがあるのかしっかりと把握できている人は少ないことかと思います。(筆者もそうでした。)
ここからはリーフレット・パンフレットと、ほかの印刷物との違いを説明していきます。

カタログとの違い

リーフレットとカタログは大きな違いがあります。カタログはパンフレットと似ていますが、商品やサービスの内容が細かく記載されているのが特徴です。
商品やサービスの品揃えが見やすく掲載されていて、スペックやサイズなどの仕様、価格など製品の情報が細かく説明されており、自社製品やサービスの一覧に適しています。

密度の高い情報を記載するために、パンフレットよりページ数が多く、表紙をつけて製本されます。

たとえば、洗濯機のカタログの場合は、このような情報を記載します。

● 商品のラインナップ
● 使用方法
● 機能の種類
● お手入れ方法
● 洗濯コース紹介

このように、カタログはリーフレットより詳しい内容が記載されており、実際に使用する人のための冊子といえるでしょう。また、注文方法を記載しておけば、そこから発注できるため便利です。

チラシとの違い

リーフレットは折り曲げて使用しますが、チラシは通常折り曲げずに使用されます。また、チラシは不特定多数に配られるため、パッと目を引くようなデザインが多く見られるでしょう。

チラシは一枚の紙をそのまま使用する特徴があり、情報量を増やす際には紙のサイズを大きくします。そのため、特売日やセールなどの際には通常より倍ほどの大きさになることがあります。

大きいサイズは2つか3つに折りますが、リーフレットのようにページを作ったり、パンフレットのようにとじたりすることもありません。

チラシは一方的に配るもので、受け取ったあとにすぐに捨てられることが多いため、リーフレットよりコストを抑えた安い紙で作るのが一般的です。

このように、リーフレットは自分から手に取るのが多いのに対し、チラシは広く配布されるため、注意を引くデザインで目につきやすく作るのが重要です。

まとめ

リーフレットは一枚の紙でできており、手軽に手に取れるため、「必要最低限の情報を簡潔に伝えたい」ときには最適です。ですが、情報を掲載するスペースが限定的なため、作成するときには伝えたい情報を精査する必要があります。

パンフレットは複数ページに記載ができるため、情報量が多く、「多くの情報を体系的にまとめたい」ときに最適ですが、携帯性や手軽さはリーフレットより劣ります。

単純に「どちらが良いか」ではなく、「目的に応じて使い分ける」ことを検討して導入しましょう。
読み手のニーズや状況に応じて、柔軟に対応できるよう、今回の記事も参考にしてみてくださいね。