ブックレットとは?作る前に決めることや作り方も解説

「ブックレットってどこで使われてるの?」
「ブックレットを初めて作るんだけど、どうしたらいいの?」
「お金をかけられないから自分で作りたい」

CDやDVDの歌詞カードや取扱説明書などで使用されているブックレットですが、いざ作ってみようとなると、どのように進めていったらいいかと悩んでしまうのではありませんか。

今回は、ブックレットを作る前に決めることや、作り方を徹底解説します。おすすめのサイズや製本方法も紹介しているため、高品質なブックレットを作ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。

ブックレットとは

ブックレットとは、少ないページで作られている小型の冊子のことです。歌詞カードや取扱説明書などに使われていて、ほかにも写真集がブックレットに該当します。パンフレットやリーフレットとは違い、直接的に広告をしたくないときに使うとよいでしょう。

また、多くの情報を伝えられるため、伝えたい内容によって使い分けることが重要です。エンターテイメントやアカデミックな要素があったり、文字が多かったりと、読み物としての性質が強いのも特徴です。

ブックレットが単体で販売される場合や、CDジャケットの中に含まれている場合のほかに、無料で配布されることもあります。さらに、学校や企業に配る資料をまとめるケースもあり、さまざまな用途で使用されます。

ブックレットを作る前に決めること

ブックレットを作る前に、以下の内容を決めておくことが重要です。

● サイズを決める
● ページ数を決める
● 製本方法を決める

サービス会社に依頼する前や、自作するときに、事前に検討しておくことでスムーズに制作できるでしょう。

サイズを決める

ブックレットのサイズは多岐にわたり、よく使われるサイズは、以下のとおりです。用途や、持ち運ぶかどうかをしっかりと考えて決めましょう。

● A4
● B5
● A5
● B6

それぞれのサイズについて具体的に説明します。

A4 一般的によく使われているサイズ 図やグラフが記載されていても、多くの文字数が書ける ビジネスや論文、拡大本や教科書にも使われている
B5 情報量やサイズのバランスが良い 会報誌や書籍などによく使われている
A5 A4の半分のサイズ B5と同じぐらい小さく、教科書やガイドブックなどによく使われている
B6 B5の半分のサイズ 単行本によく使われ、テキスト中心の本に向いている

ブックレットを作成するときは、仕上がったときにどの程度の大きさにしたいかを検討して作成しましょう。たとえばCDやDVDの中に入れる場合と、取扱説明書として作る場合では、適切な大きさは異なります。

CDやDVDに入れるブックレットは大きすぎると中に入れられませんが、取扱説明書は小さすぎると見にくくなるため、注意が必要です。

ページ数を決める

サイズを決めたら、冊子に盛り込みたい情報量に応じたページ数を決めます。印刷会社によっては「4の倍数」で決める必要があるため、確認しておくことをおすすめします。

また、中綴じ冊子と無線綴じ冊子で、対応できるページ数が異なるので注意してください。ページ数に対し原稿が不足した場合は、不足箇所に白ページを追加して依頼するとよいでしょう。

製本方法を決める

ブックレットによく使われる製本方法として、中綴じと無線綴じがあります。ページ数や用途によって決めましょう。

中綴じは、初めて冊子を作る方に向いている製本方法です。冊子の中央部分に針金を通して綴じる製本方法で、中央部分をホッチキスで綴じる構造になっているため手頃です。

フリーペーパーなど、ページ数の少ないブックレットでよく使われています。ただし4ページ単位という制限があるため、1ページだけ追加したいときでも、4の倍数のページ数に設定する必要があります。

無線綴じは、印刷されている本文の背を糊で固めて綴じる製本方法です。本文を表紙でくるむことから、くるみ製本とも呼ばれます。無線綴じはページ数が多い冊子に向いていて、数百ページ単位のブックレットにも対応可能です。以下のような冊子に向いています。

● カタログ
● 書籍
● 教科書
● 研究報告書や論文
● 同人誌
● 小説

背表紙ができるため、書棚に立てて並べやすく、長期保存に向いています。また高級感があり、本格的な仕上がりになることが特徴です。書籍やカタログなどによく使われるため、予算に余裕がある方は、無線綴じを検討するとよいでしょう。

用紙を決める

製本方法を決めたら、用紙を検討しましょう。ブックレットのような冊子を依頼する場合は、コート紙かカード紙を選ぶのがおすすめです。

写真メインの場合はマットコート、文章メインは上質紙を使うとよいでしょう。用紙ごとの特徴は、以下のとおりです。

コート紙 ● 用紙の表面をコーティングしたツルツルした手触りで光沢がある
● 発色がよく、写真やイラストメインの印刷物に向いている
● 表面がコーティングされているため、鉛筆や水性ペンでは書き込みにくい
● 商品カタログやパンフレット、チラシがおすすめ
カード紙 ● 表面に光沢があり厚みがある印刷用紙
● 発色が良いためカラー印刷の表紙に向いている
● 厚みがあり、パッケージや板紙として使用されることが多い
● 冊子の表紙やポストカード、名刺がおすすめ
マットコート紙 ● マットコート紙は、コート紙と同じく用紙の表面をコーティングしている
● 特殊な加工を施し、光沢を抑えた上品な用紙
● コート紙ほど光沢がないため、文字が多いパンフレットや学校案内におすすめ
上質紙 ● ザラザラした手触りの光沢がない用紙で、書き込みやすいことが特徴
● 筆記性に優れていて、メモ用紙やコピー用紙に使われることが多い
● 文字を書き込む冊子には上質紙が向いている
● メモ帳やノート、会議資料におすすめ

紙の厚さや光沢、筆記特性が異なるため最適な用紙を選びましょう。

ブックレットを作る方法

ブックレットは以下の方法で作成すると、高品質できれいに仕上がります。

● サービス会社に依頼する
● 自分で作成する

サービス会社は、自分で作る場合に比べて制作費用がかかりますが、高品質なブックレットが簡単にできます。一方自分で作ると必要な部数が用意できて、制作費用が抑えられます。制作の予算に合わせて、方法を選びましょう。

サービス会社に依頼する

ブックレットを作るときは、サービス会社に依頼することをおすすめします。とくに作成が初めてだったり、多くの部数を作成したりしたい場合は、サービス会社に依頼するとクオリティ高い冊子が仕上がるでしょう。

サービス会社は1部から注文できるので、少ない部数で注文したい人にも向いています。依頼したい製本方法やサイズを選択すれば、簡単に作成できるでしょう。

また、近年ではデジタルブックの作成サービスも注目されています。あらゆるデバイスで閲覧でき、差し替えもスピーディーに行えるデジタルブックでのブックレットは、紙媒体でのブックレットにはないメリットをほかにも多く備えています。

こうしたサービスでデジタルブックレットを作成することも、有力な選択肢として挙げられるでしょう。

自分で作成する

制作費用を抑えたい方は、自分で作成する方法もあります。テンプレートを活用すると、デザインに自信がなくても高品質なブックレットに仕上がります。

会社案内やセミナー案内、営業資料など、目的に合ったデザインが選択可能なため、より見やすいブックレットが作成できるでしょう。

とくに多くの部数を必要としない場合は、紙代とインク代でよいので、作成にかかる費用を抑えられます。

まとめ

今回は、ブックレットを作る前に決めることや、作成方法について解説しました。ブックレットを作成する際は、サイズやページ数、製本方法などをしっかりと決めておくことが重要です。

制作の予算が取れない場合は自分で作ることも可能ですが、高品質なブックレットやデジタルブックレットを制作したい場合は、専門のサービス会社に依頼するとよいでしょう。

デジサクはサービス開始から12年になる、納品件数3,000件を誇るデジタルブック制作会社です。制作料金以外にかかる費用はなく、最短で翌営業日に納品可能です。

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