冊子とは?綴じ方の種類や用紙の種類など基礎知識を解説

冊子という言葉を耳にしたことがあっても、正しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、冊子の綴じ方や用紙の種類など、詳しい内容をご説明します。この記事を読めば、冊子の基礎知識が身に付くので、冊子についてくわしく知りたいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

冊子とは

冊子とは、文章が書かれた印刷物を綴じた書物のことです。本や書籍などの似た言葉がありますが、区別して使う場合と、同じ意味で使用する場合があります。

冊子は、一般的な本より少し小さめの形態の印刷物を指す言葉です。小冊子がもっとも近い意味の書物で、パンフレットやリーフレットなどとも呼ばれます。

冊子は、広告、宣伝、情報提供などの目的で使用されることが多いです。イベントの参加者に配布されたり、企業の製品を紹介するために作られたりします。

冊子のサイズやページ数はさまざまで、提供したい情報やメッセージに合わせてカスタマイズされることが多いです。しかし基本的には、表紙や裏表紙を含めたページ数が4の倍数になるように作られます。

冊子の綴じ方と用紙の種類

冊子は目的に応じて、ページ、サイズ、綴じ方、用紙などの種類を替えて提供されます。なかでも、綴じ方や用紙の種類は、情報を与える効果や印象に大きな影響を与える要素です。ここからは、冊子の綴じ方と用紙の種類についてくわしく解説していきます。

綴じ方の種類

綴じ方には、大きく分けて5つの種類があります。無線綴じ、中綴じ、平綴じ、糸かがり綴じ、リング綴じの5つです。

無線綴じは、ページを重ねて無線で綴じる方法で、背表紙に糊付けして綴じます。背表紙に糊付けできる程度の面積が必要なため、問題集や漫画などのページ数が多い冊子に向いています。

中綴じは、冊子の中央を折り曲げて、糸や針金で綴じる方法です。書類の左側に穴を開けずに済むので、読みやすさと見た目の美しさが実現できます。

平綴じは、端部から5mm程度の部分を針金や糸で綴じる方法です。針金や糸の費用だけで作成できるので、手軽に綴じられるのが魅力です。

糸かがり綴じは、糸と接着剤を使用して冊子を綴じる方法で、耐久性に優れています。リング綴じは、ページに穴を開けてリングで綴じる方法です。見開きしやすいので、カレンダーなどに向いています。

このように、綴じ方によって向いている冊子の種類も変わるため、用途によって使い分けることが望ましいです。

用紙の種類

用紙の種類は、有名なもので6つの種類に分かれます。まず上質紙は、きめの細かいコピー用紙のような紙です。印刷した際に文字が見やすいため、文集や論文などの冊子に向いています。

コート紙は、ツヤが特徴の用紙で、写真印刷などに向いています。一方マット紙は、コート紙と反対の性質を持つ、光沢が抑えられる用紙です。発色がよく、光に反射しないので読みやすさに優れています。

b7バルキーは、表面がザラザラしていている用紙で、直接書き込みするような問題集や雑誌などに使われます。ラフクリームは、柔らかい手触りで、黄色味がかった見た目の用紙です。悪くなりにくい用紙なので、長期的に保存したい冊子に使用されます。

アイベストは、一般的な紙より厚みがある用紙です。光沢もあるので、名刺や冊子の表紙などに使用されます。

冊子の印刷方法

冊子の印刷方法には、オフセット印刷とオンデマンド印刷の2種類があります。冊子の用途や部数によって、適切な印刷方法を選択しましょう。ここからは、冊子の印刷方法の特徴をそれぞれ解説します。

オフセット印刷

オフセット印刷は、大量の印刷物を効率的に生産するための印刷方法です。版と用紙を触れさせないため、オフセット印刷と呼ばれています。

高品質で均一に印刷できるので、細かいデザインや色の表現が求められるときに適している印刷方法です。とくに、雑誌、新聞、カタログ、広告など、大量に印刷する際に使用されます。しかし、版を作る分費用がかさむので、印刷物の量と予算のバランスを考慮しましょう。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷は、必要な分だけ印刷できる印刷方法です。この方法は、原稿があれば印刷できるので、無駄な在庫を減らし、迅速に印刷できます。

デジタル印刷機を使用するオンデマンド印刷は、版を作る必要がないため、必要なときにすぐ印刷できます。部数が少ない場合におすすめの印刷方法です。

オンデマンド印刷は、小ロットの印刷や個別印刷以外にも、書籍、名刺、パンフレット、プレゼンテーション資料など、さまざまな用途で使用されます。

まとめ

今回は、冊子に関する基礎知識について解説しました。冊子は、小さな本やパンフレットのことを指し、情報を伝える手段として幅広く使用されています。冊子と一言でいっても、作り方によってまったく違うものに仕上がるでしょう。

現在は、ペーパーレス化の観点から見て、冊子のデジタル化が進んでいます。デジタルブックは、URLの埋め込みやホームページへの掲載ができ、メリットが多いです。

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