HTML5対応デジタルブックの作り方を解説
デジタルブックはFlashで制作されたものとHTML5で制作されたものと2つあります。かつてはFlashが主流であったものの、現在ではHTML5が多くなってきています。
理由としては、Flashのサポートとアップデートが終了したため推奨されなくなり、業界や業種問わずHTMK5に移行しているためです。
今回はHTML5でデジタルブックを制作したい方に向けて、その作り方を紹介します。
デジタルブックをFlashよりもHTML5で作成したほうがよい理由
なぜデジタルブックをFlashよりもHTML5で作成したほうがよいのでしょうか。
プラグインを必要としないため
Flashの場合、Flashコンテンツを再生するのにプラグインである「Flash Player」が必要です。さらに、使用するブラウザごとにプラグインをインストールしなければならないため、コンテンツの再生に非常に手間がかかります。
さらに、プラグインが脆弱性を改善すると、ユーザーは都度インストールしなければなりません。Flashにはユーザー目線で面倒なことが多いのです。
しかし、HTML5ではプラグインを必要としません。コンテンツを再生するのに、面倒だったプラグインのインストールが不要なため、いつでも手軽に再生できます。
スマートフォンで閲覧できるため
AppleのCEOであったスティーブ・ジョブズが「iOSでFlashテクノロジーをサポートしない」旨を発表したのも、Flash離れに大きな影響を及ぼしました。
実際、iPhoneの標準ブラウザのSafariはFlashコンテンツの再生ができません。iPhoneを使っているユーザーは、Flashコンテンツの再生及び、Flashを利用したデジタルブックの配信が不可能となっています。
一方、HTML5であれば、スマートフォンでも問題なく閲覧が可能なため、ユーザーを限定せず配信できます。現在、Flashを使ったデジタルブックを提供しているのは、少数派かもしれません。
セキュリティ対策が十分にされているため
サービスを安心して利用する上ではセキュリティ対策が必須ですが、Flashはセキュリティの脆弱性の問題もありました。
Flashコンテンツを掲載しているWebサイトにアクセスすると、パソコンのシステム制御のクラッキングや、ブラウザのクラッシュなどセキュリティ面の不備が散見されていました。
対処法としてはアップデートをする、もしくはFlash Player自体を削除するしかなかったので、安全かつ気軽にサービスを利用しにくいものでした。
さらに、ユーザーは都度インストールを繰り返さなければなりませんが、ITリテラシーが低いユーザーはアップデートせず、非常に危険な状態のまま利用していたこともあったでしょう。
特に企業の場合は、顧客の情報が盗まれてしまう危険性もあるため、Flashを使わない方針で活動するしかありません。
デジタルブックの閲覧ができるユーザーが特定されている上、企業はFlashを利用しない対策を取るとなると、作り手・ユーザーともに減少して近い将来Flashコンテンツが閲覧できなくなると予想できます。
HTML5であればセキュリティの脆弱性も解消されているため、安全にサービスの利用ができます。
HTML5対応デジタルブックの作り方
HTML5に対応したデジタルブックの作成方法を確認していきます。非常に簡単なため、誰でもデジタルブックの作成が可能です。
1.デジタルブック化したいデータを用意する
まずはデジタルブック化したいドキュメントのデータを用意しましょう。基本はPDFやOffice、MP4から作成します。
しかし、ツールによって対応している拡張子が異なるため、用意したデータをデジタルブック化できるツールを選択する必要があるため注意してください。
2.HTML5に対応した作成ツールやサービスにアップロードする
データの用意ができたら、データをサービスにアップロードします。アップロードはドラッグ&ドロップでアップロードが可能です。
データの容量にもよりますが、大体数秒程度でアップロードがスピーディーに完了します。アップロード先はクラウドサーバーのため、特別なコストもほぼ不要で手軽にアップロードができます。
3.デジタルブックのURLを公開する
アップロードが完了したら電子ブックのタイトルや冊子が開く方向、公開期間などを決定します。しかしながら、項目にチェックを入れていくだけで設定ができるため、専門的な知識や難しい操作は不要です。
入力が完了したら、URLが生成されるので、URLを公開すれば完了します。公開したデジタルブックの管理ができる機能も搭載されており、管理も簡単です。
ツールの指示に従っていけば誰でも作成ができるため、初心者でもデジタルブックの作成から公開までができます。経験の有無によらずぜひ試してみてください。
まとめ
デジタルブックの作成はFlashではなく、HTML5で実施しましょう、Flashで作成してもユーザーに届かず、脆弱性だけが目立ってしまうため、利用しないようにしてください。
作成方法に関しても、デジタル化したいドキュメントをデータで用意して、ツールにアップロードして細かい設定するだけです。非常に簡単なため試してみてほしいです。
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