POD(プリントオンデマンド)って何?デジタルブックとの違い

電子データを紙として出力したいとき、どのような方法を使いますか?この記事では、電子データを紙に落とし込む方法のひとつであるPODについての特徴や、デジタルブックとの違いを解説します。

PODとは

PODとは、プリントオンデマンドの略称です。オンデマンドは、要求に応じてという意味の言葉です。プリントオンデマンドというのは、印刷したい要求があるときだけ印刷するという意味で、オンデマンド印刷と呼ぶこともあります。

たとえば、自著の本を出版したいが売れるかどうか分からないときや、新製品のカタログを作って何人かに配布したいが人数は決まっていないといった場合に、PODを活用できます。

こういった場合に、出版社に依頼すると最低印刷数が決まっているため、必要もないのに大量に印刷しなければならず、不要なコストが発生します。PODを活用すると、1冊だけや30冊だけなど、そのときに必要な冊数だけ印刷できる点が特徴です。

PODとデジタルブックの違い

PODのほかでは、デジタルブックというものがあります。デジタルブックは、PDFのようなデータをひとつに集約することで、WEB上であるにもかかわらず、まるで本のように閲覧できるようにしたものです。ここでは、PODとデジタルブック、それぞれの特徴やメリットについて解説します。

PODの特徴

PODは、必要なときに必要なだけ印刷できるため、書籍を出版するときのように版を作って、試し刷りする必要がありません。

さらに、出版社に依頼するときは500冊などの最低印刷数が決まっていますが、こういった制約もないため不良在庫を抱える心配がありません。

最終形態は紙媒体

PODは、プリントオンデマンドの名前の通り、最終的にはプリントしますので、最終的には紙媒体で閲覧します。

WEB上で閲覧できることは、電車のなかなどいつでも好きな場所で閲覧できるメリットがありますが、紙媒体を保管したいというユーザーもいるでしょう。そのため、ユーザーにとってどのような形が読みやすいのかを考えることが大切です。

形に残り、直接手に取ってもらえる

PODは紙媒体で残るため、ユーザーに直接手に取ってもらえます。近年は新聞をはじめ、あらゆる書籍がWEB上で電子データとして閲覧できますが、紙のほうがよいというユーザーも少なからず存在します。

また、写真集など見た目のインパクトが大事なジャンルを印刷する場合も、直接手に取ってもらえる紙媒体のほうがよいでしょう。

デジタルブックの特徴

デジタルブックは、PDFなどの電子データをWEB上で本をめくるように閲覧できるようにしたものです。

大きな特徴は、アクセス解析サービスと紐づけることによって、デジタルブックを閲覧するユーザーの興味、関心の動向を把握できる点です。

最終形態はデータ

デジタルブックの最終形態はデータです。デジタルブックでは、本と同じようなイメージでページをめくることもできます。電子データなので、印刷した冊子を保管する場所も不要です。

デジタルブックを作成するサービスを提供しているデジサクでは、デジタルブック上にメモや付箋をつけることができる機能を提供しています。考えたことを書き込んで、残しておきたいといったユーザーの需要も取り込めます。

あとからデータ修正が可能

デジタルブックは、内容に間違いがあって修正をしたい場合は、ページを差し替えて再度デジタルブックを再作成すればよく、その時点で最新版が公開できます。このように、あとからデータの修正が行いやすい点がメリットです。

PODは、部数が少ないとはいえ印刷をするので、内容が修正されるのは次の印刷からです。それまでに印刷したものについては、修正の度合いによっては、案内を差し込むなどの対応が必要です。

印刷コストが発生しない

デジタルブックはPODのように印刷しないため、印刷コストが発生しません。印刷コストというのは、費用面でのコストはもちろん、保管場所のコスト、印刷をするための発注にかかる時間や、納品されるまでの時間のコスト、修正が必要な場合にかかる手間など、さまざまな要素を含みます。

こういったコストは、デジタルブックであればすべて解決できます。デジサクでは、95%以上の案件で発注の翌営業日に納品されるため、納品されるまでの時間はほとんどかかりません。納品されるまでの早さは、データならではの強みといえるでしょう。

また内容の間違いに気づいても、納品後7営業日以内であれば無料で差替えてもらえるのがうれしいポイントです。

PODとデジタルブックはまったく別のもの

PODもデジタルブックも、それぞれのよさがあり、まったく別のものです。ユーザーに提供したいと考えているコンテンツのジャンルが、どういったものなのかによっても、選び方が変わります。

PODとデジタルブックのどちらを使うかについては、ユーザーのニーズやコンテンツの特性を把握したうえで、適切に使い分けることが大切です。

まとめ

この記事では、PODとデジタルブック、それぞれの特徴について解説しました。どちらも適切に使えばとても便利なサービスであるため、ユーザーの目線に立って、どちらが最適なのか選びましょう。

ユーザーの反応や動向を正確に把握したいのであれば、デジサクの作成するデジタルブックがよいでしょう。デジサクのデジタルブックは、アクセス解析と連携することで、ユーザーニーズの把握や、閲覧率などのデータの数値化が簡単に行えます。

こういったデータを取得できるのは、PODにはできないことです。有効に活用して、事業やコンテンツの改善に役立てましょう。